バリの文化に触れてみよう!バリアートと美術館
カルチャー スポットバリには、音楽や絵画、彫刻など“アート”の歴史深い文化があり、街中には美術館やアートギャラーが点在しています。そんなバリを、ハネムーンや挙式に選んだ新郎新婦も多いのではないでしょうか?
バリへ出かける前に、バリの文化に触れてみましょう!今回は、バリアートについての情報やバリの美術館についてまとめてみました♪
バリアートの歴史
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バリの絵画は、単純な芸術とは違い、ヒンドゥーの教えや祭礼や儀式に使われる伝統的奉納芸能として伝えられてきました。
16世紀後半にジャワ島で行われたイスラム勢力との戦いに敗れたマジャパイト王朝がバリアートの原点とされています。バリの絵画は王宮の装飾絵画として誕生したのち、ヒンドゥーの神々や神話の世界を題材として今日まで発達してきました。
バリの絵画の技法はその頃から、黒、白、黄、青、茶色の5色を使って平面に描く“カマサン・スタイル”が用いられており、この技法は四世紀近く続いています。昔は、ベースとなる布に米の粉を付け、絵の具には煤や土、灰、植物などの自然成分を使用していたのだそうです。
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そんなバリの絵画は、1930年代に転換期が訪れました。
当時のバリ島ウブドは、ヨーロッパから多くの芸術家達が訪れるほどアートを中心とした島だったのです。
そんな芸術家達がバリ島民にキャンパスや絵の具を与え、独自のアート手法を教えながら“絵画は日々の生活を題材とする”ということを伝え“バトゥアン・スタイル”や“ウブド・スタイル”と呼ばれるアートが生まれました。
今までの“カマサン・スタイル”とヨーロッパの絵画技法が融合して誕生したのが“バトゥアン・スタイル”。墨絵のような細かい密画が特徴的で、キャンパスに隙間なくヒンドゥーの神々や神話、農村の風景が描かれています。
“ウブド・スタイル”は、1930年代にウブドに住み着いた有名画家「ドルフ・ボネ」がバリの画家たちに教えた新しいスタイルです。今までバリの絵画や土や植物など自然成分を使用した色を用いていましたが、絵の具を取り入れることにしました。絵の具を取り入れ、遠近法や陰影法で描くことで、今までより自由な表現を可能にしたのです。
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これだけではなく、同じ頃に“シュピース・スタイル”が誕生しました。“シュピース・スタイル”とは、ドイツの画家兼音楽家の「ウォルター・シュピース」の画風を受け継ぐスタイルです。農村の風景をはじめ、山々や棚田の景色を遠近法で描く技法で、色を濁らせないように濃淡をつけるという線密な作業で描かれていました。
そして1950年代。バリ島ウブドの西側に位置するプネスタナン村に住むオランダ人の画家「アリー・シュミット」を中心とするアーティスト達が“ヤング・アーティストスタイル”という新しい技法を生み出しました。キャンパス全体に隙間なくぎっしりとアートが描かれる技法で、農村の風景や村の生活、儀式などが描かれています。今までのアートに比べポップなイメージが大きいアートで、鮮やかな色合いが特徴的です。
バリ島のおすすめ美術館
バリアートの歴史、少しでもお分かりいただけましたでしょうか?次に、バリ島に来たら絶対行くべきのおすすめ美術館をご紹介します。
□ネカ美術館
https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g297701-d531618-Reviews-Neka_Art_Museum-Ubud_Bali.html
1982年にウブドのサンギンガン通りにオープンした“ネカ美術館”。ウブドの中心部からは少し離れますが、ウブドでは一番有名な美術館と言えるでしょう。
ネカ美術館はとても広く、6つの展示館が存在し、それぞれの館で作品の年代・地域・テーマなどが分けられています。バリの文化や技術が光るアートはもちろん、バリの画家に影響を受けた海外のアーティストの作品、バリの若手アーティストの作品など、約400点が展示されています。じっくり見るには2、3時間は必要かもしれません。
第1展示館はバリの伝統絵画を中心としており、“カマサン・スタイル”、“ウブド・スタイル”、“バトゥアン・スタイル”のアートが多く展示されています。
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第2展示館は、“現代アート”と“ヤング・アーティストスタイル”を中心に展示されています。カラフルな色合いでバリの文化が描かれているものや、自然を題材に描かれているものまで幅広く見応え満載。
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第3展示館は、1930年代のバリ島の舞踊や儀式の実際の写真が展示されており、第4展示館にはバリの有名画家「レンパッド」の作品が展示されています。
第5展示館は、“現代アート”を中心にジャワ島出身の画家の作品が展示されています。とくに見どころは立体的な技法で描かれた「アブドゥル・アジス」の作品。飛び出してきそうなほど生き生きとした絵画で、見惚れてしまうこと間違いなしです。
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第6展示館には、芸術表彰を受賞した作品や外国人画家の作品が展示されています。ネカ美術館に展示されている作品は、年代やジャンルの幅が広いため、6つの展示館を周るだけでバリ島の文化や伝統を深く理解できるでしょう。
□アルマ美術館
http://www.bali-sightseeing-spot.com/museum-arma.html
ウブドの中でもトップレベルの作品を集めた“アルマ美術館”。バリの伝統的な作品を中心にした“バレ・ダジャ”、現代アートを中心にした“バレ・ダウ”の2つの館で分けられています。
同財団が所有する絵画からオーナーが集めたプライベート作品まで、とても価値がある作品ばかりです。また、入口付近には臨時の展示会を設けているのでいつ訪れても飽きることはありません。
“バレ・ダジョ”は“バトゥアン・スタイル”の絵画を中心に展示しています。入り迎えてくれるのがヒンドゥー教の象徴”バロン”の大きな絵画。
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“ヤング・アーティストスタイル”の絵画も展示されていますが、そのレベルはまさにハイ!細部まで描かれた絵画は“美しい”の一言。中でも見どころは、バリ島の芸術を愛したドイツ人画家「ウォルター・シュピース」の作品です。
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“バレ・ダウ”の館内は広々としてモダンな雰囲気が特徴的。ジャワ人の有名画家「ラデン・サレ」の最高傑作である作品は、アルマ美術館のシンボルとしても知られています。存在感はどの作品よりも飛びぬけていますね。
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□プリ・ルキサン美術館
https://www.expedia.co.jp/Puri-Lukisan-Museum-Ubud.d6156038.Place-To-Visit
歴史的な作品が多く展示されている、ウブドで最も古い“プリ・ルキサン美術館”。バリ島にはいくつか美術館がありますが、ウブドの中心部に一番近いのがプリ・ルキサン美術館です。
ウブドの王宮が中心となって創設されたため、戦前の作品から現代の作品まで揃い見どころ満載。プリ・ルキサン美術館は3つの展示館でできています。
第1展示館に入り最初に目を惹く先品は、画家「レンパッド」のもの。白黒で描かれた絵画は、ユニークで生き生きとしています。
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彫刻も多く展示されています。
第2展示館は、少々ミステリアスな雰囲気が漂っているのが特徴的。
古い作品から現代の作品まで幅広いアートが楽しめます。
第3展示館は、カラフルで鮮やかな絵画から淡いカラーリングの絵画まで楽しめます。
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バリの素敵な文化に触れてみて。
バリに訪れた際は、ぜひ美術館に立ち寄りバリの深い文化に触れてみてはいかがでしょうか?
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